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2009.09.16

びっくりした

Poster_pedro 第6回ラテンビート映画祭 見所の続きです。

その前にすっごくびっくりしたこと。
今日は有休を利用して映画を見に行ったんですよね。
そしたら「マジソン郡の橋」の予告編がかかったんだけど
その中に椅子からずり落ちそうになるほど衝撃の字幕が!!!

このままだと気が狂ってしまう

えええええっ??? 狂うって言った? 今、狂うって言った?

どういう経緯でOKが出たのか非常に気になります。

で、「ペドロ」ですよね。
今年の担当は、はからずもタイトル=主人公、実話、難病、家族×恋とテーマがだだ被り。
私の場合はめぐってくる作品と実人生が微妙にシンクロしがちなので、
今はこの辺りに学ぶべきことがあるんだな、きっと。

LGBT的には脚本が「ミルク」のダスティン・ランス・ブラック、
プロデューサーには2007年のラテンビートで上映された
「15歳の誕生日」の監督二人が名を連ねています。

簡単にあらすじを説明するとこのペドロ・サモラという人物はキューバ系移民で、
17歳のときにHIV感染が分かった後は、病気への理解とその予防の重要性を訴える
啓蒙活動をマイアミでほぼひとりで行った人。

94年というと、正体不明の新種のウィルスの出現に
ひたすら恐怖していた80年代のパニックが一応は落ち着いたものの、
エイズは相変わらず死に至る病気だった時代。
(今はちゃんと適切な治療すれば寿命もまっとうできる)
映画で言うと「フィラデルフィア」の頃です。

しかも彼の住んでいたマイアミは保守的な土地柄だし、
そもそも彼の家族がアメリカにやって来れたのは、
カストロが犯罪者や同性愛者を国外追放するためにマリエル港を開放したからで、
つまり同性愛者=犯罪者という扱いのコミュニティで
生きなければいけないという二重の苦しみも加わるのです。
(詳しいことはレイナルド・アレナスの「夜になる前に」を読むとよろし)

それを持ち前の明るさと人懐っこい笑顔で少しずつ溶かしていくんだけど、
やっぱり映画を見ると、実在のペドロってどんな人だったんだろう、って
興味わくじゃないですか?
最後にちゃんと実際のフッテージが挿入されてて痒い所に手が届くねぇ、

って、このフォーマット「ミルク」のまんまじゃん、とか言うたらあきまへんえ。
サービス精神ですから。

まぁ、今はいい時代になりましたからYouTubeあさればすぐ出てきます。
ちなみに「カミーノ」は見ても、実際の彼女はどんな子だったんだろう、
とはまったく思わなかった。
だから、やっぱりそういう作りになっているんだよ。

とはいえ、カミーノのモデルになった少女の名前でググると
専用のサイトもありますし、そこで在りし日の姿も見れます。

あと、あらかじめ言っておきますが国によっては
クリントン元大統領音のメッセージが最初か最後に流れるバージョンもあるのだけど、
今回の上映ではついてません。
あしからず。

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2009.09.15

第6回ラテンビート映画祭

Poster_camino わあわあ言うとりますが、もう9月。
映画祭は今週木曜日からです。
毎度のことながら、ギリギリ告知でサーセン。

で、今年のおススメは「カミーノ」と「ペドロ」
まぁ、例年通り自分の担当した作品しか見てないので、
それ以外は奨めようががございませんの。オホホ。

まずはゴヤ賞を6部門制覇した「カミーノ」
しかし、悲しいことに日本ではゴヤ賞の権威はあってないに等しい。
ゴヤを取ったからと言って、必ず日本で公開されるとは限らないのです。
ですから、まずは映画祭に駆けつけて作品を堪能した後、
「この前、『カミーノ』って映画見たんだけど日本で公開されたらいいのに」と
満員電車の中でつぶやかれることをお奨めします。

ハビエル・フェセルといえば細かいギャグを散りばめた
ニヒリスティックなコメディの人というイメージですよね?
(というか、そんなイメージを持つほど知名度ない?)
しかも、そのギャグは言葉遊びや差別ネタが多くて日本人には伝わりにくい。
でも彼の差別ネタには等しく愛があるので、私はよしとしています。

それが、今回は難病の少女とオプス・デイがテーマというじゃないですか。
それも本気でシリアスらしいし。
何だか狐につままれた気分で見始めましたが、
結論から言うと紛うことなくフェセル映画でした。

まあ、随所に現れるフェセル印というか、記号もそうですが
実話を基にしながらも、最終的な落とし所に非常に納得。
やっぱりあんた、私が見込んだ男だよ。

あと、オプス・デイのことも少し調べてみたけど、
ここではコメントしないことにします。
オプス・デイで思い出したのがブニュエルのドキュメンタリーで
ルチア・ボゼが語っていたこと。

オプス・デイの人たちが家に集まってたとき、
旦那が「ビリディアナ」をみんなに見せると言い出した。
ちょっと、どういうつもり…、と心配してたけど、
何のことはない。
彼らは分からなかったみたいで何も言わなかった、と。
ま、この辺のエピソードから察してください。

ちなみにこのドキュメンタリーはすっごく面白い。
ブニュエルBOX6に入っているので、どぞ~。

↑私も自腹購入したけど… 2本もやったけど…

…クレジットなかった。

ちょっと長くなったので、ペドロは分けます。

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