« February 2007 | Main | July 2007 »

2007.03.27

和製ガエルを見つけました

アコークロー」の試写に行きました。
尚玄という俳優さんの横顔のアップを見ながら、
「アモーレス・ペロス」のオクタビオを思い出していたら、案の定…。 
(何が案の定かはトレイラーを見れば分かります)
ちなみに、この作品では菜葉菜さんが大熱演しています。
NHKが終わった後もスペイン語の勉強、続けてるかな?

さて、2週間ほど前のことですが、重い腰を上げ確定申告に行ったところ、
自分がワーキングプアだということに気づいてしまいました。
一応狙ってたとはいえ、全額還付って…。
やはり去年前半のスローライフが応えたようです。
よし、今年はもっと頑張って働こう。

Kicx0894 さて、ひな祭り映画会&なっちゃん作品展はなかなか濃密な時間が過ごせました。
来られなかった人のために、新作画像をあげておきますね。

今回はちょっと自分の仕事にも関わる話です。

1ヶ月ほど前に「ピンチクリフ・グランプリ」を観に行った。

テレビを見ながら美味しいおやつ(ただの干しぶどう)をねだる顔だとか、
一度も何かの役に立ったことのないリュックを常に背負っているところだとか、
勝利の余韻にひたりながら鳴らす楽器が口琴だったりすることとか、
もうルドビクの小技にいちいち魅了されっぱなし。

「いや~、吹き替えを選んで正解だったね」と同行のM嬢と喜びを分かち合った。
そう、今回吹き替え版を見たのである。

字幕と吹き替え両方やるのが、映像翻訳者のこれからの仕事の流れになりつつ今、
あえて吹き替えの仕事をやろうとしないのは、自分が吹き替えで映画を見ない全身字幕派ゆえ。
だけど、この作品は元々が人形アニメで、しかもノルウェー語。
字幕で見るメリットはまったくなく、しかも声優陣が豪華キャストなのだ。

吹き替えで見るのも悪くないんじゃない?

そんな私たちの読みはアタリ、多分字幕版よりも面白かったと思う。
(両方見たわけじゃないから断言はできない)

そして、その幸せな感じをかみしめながらふと思うのだ。
あの吹き替えが、初公開時の復刻版でなく、
新たに作られたものだったら、これほど幸せな気持ちになっただろうか、と。

元の台本にないセリフもすんなりと受け入れられていた、
大らかな時代のものだからこその味わいとおかしみではないかと。
「びっくり仰天、宇宙の宙返りだ」なんてセリフ絶対ノルウェー語版にないと思う。
や、裏は取ってないただの勘だけどさ。

何かっちゅうと「誤訳だ」と騒ぎ立てる人たちが増え(もちろん的を射た指摘もあります)
簡潔で余分なものがなく、よりニュートラルなものが求められ、
かくいう自分も半ばそう信じていた部分があるのだけど、
もう少し遊びの部分に寛容であってもいいのかもしれない。

ただ、これは作品を深く理解し、作家の魂と共鳴できている人にだけ許された特権で、
そうでない人がやると間違いなく大やけどを負います。

| Comments (0) | TrackBack (0)

« February 2007 | Main | July 2007 »